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杏林大学医学部 第三内科学教室 消化器内科
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当科で診療することの多い消化器疾患について

潰瘍性大腸炎

潰瘍性大腸炎は、主に大腸の粘膜に炎症が起き、潰瘍などを生じる病気です。炎症により、粘液便、血便、下痢、腹痛などの症状が現れます。また、皮膚や関節、眼の症状(腸管外合併症)が現れることもあります。炎症は持続しますが、強い時と弱い時の波がある患者さんが多いです。潰瘍性大腸炎の患者さんは、近年、全世界的に増加傾向にあります。本邦では医療受給者証交付件数が16万人を超えています。
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クローン病

クローン病は消化管に炎症を生じ、下痢、腹痛や発熱などのさまざまな症状をきたす病気です。貧血、体重減少などの全身症状が主な訴えであることも少なくありません。また肛門の周囲に痔ろうや膿瘍(炎症による膿がたまったもの)で発見されることもあります。消化管の中でも特に小腸や大腸に病気が起こりやすく、最も病気の頻度が高いのは小腸の末端から大腸につながる部分(回盲部)です。
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NASH/NAFLD

肥満とメタボリック症候群の増加に伴い非アルコール性脂肪性肝疾患(nonalcoholic fatty liver disease : NAFLD)は年々、増加しています。NAFLDはアルコール性肝障害を来さない少量飲酒者、あるいは非飲酒者に発症する脂肪肝の総称です。現在、我が国に2000万人程度と推測されています。そのうち、1-2割程度が脂肪肝に肝炎を合併する非アルコール性脂肪肝炎(nonalcoholic steatohepatitis : NASH)となり、さらに炎症が続くと線維化が進行し肝硬変や肝がんに進展するといわれています。
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胆石、総胆管結石

胆石は、肝臓から十二指腸まで流れる消化液である胆汁を元に出来る結石で、主に胆嚢結石と総胆管結石の2種類に大きく分けられます。胆汁が流れる経路を胆管と呼び、肝内胆管から総胆管へと続き十二指腸につながります。総胆管の途中には袋状になっている胆嚢があります。胆嚢結石は無症状のことがほとんどですが、一部の方では結石が胆嚢の出口にはまり込んだ場合に激痛が起こることがあります。これを胆石発作といいます。
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膵炎

膵炎は急性膵炎と慢性膵炎に大きく分けられ、男性はアルコール、女性は胆石症が原因で発症する頻度が高いと言われています。また、最近では自身の免疫異常によって生じる自己免疫性膵炎も注目されるようになってきています。急性膵炎は、消化液である膵酵素が膵組織自体を自己消化し、様々な臓器に障害を及ぼす病気です。
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胃がん

胃がんは本邦で罹患率の高い悪性腫瘍であり、最近の統計では、男性では2番目、女性では4番目に多い癌です。胃がんは胃上皮(胃粘膜の表面側)から発生し、病気の進行によっては粘膜の外側まで広がり周囲の臓器やリンパ節に転移することがあります。早期の胃がんでは自覚症状がほとんどありません。
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