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杏林大学医学部 第三内科学教室 消化器内科
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診療研究グループ 消化管内視鏡治療グループ

消化管内視鏡治療グループ

―消化管腫瘍に対する内視鏡治療―

現在、消化管の癌の中でもリンパ節転移の可能性がほとんどなく、腫瘍が一括切除できる大きさと部位にある病変では、内視鏡切除で外科的手術と同等の治療成績を得る事が可能となっています。内視鏡切除は局所治療であるため、その低侵襲性と機能温存の面から非常に有益な治療法であり、中でも内視鏡的粘膜下層剥離術(以下ESD)は現在その中心を担っています。
当教室では2005年に早期胃癌に対する治療を導入し、その後2008年より早期食道癌、2014年1月より大腸腫瘍へと治療対象を拡大して参りました。当院のESD件数は年々増加し2024年に200件を超え、現在大腸ESDが全件数の6割を占めています。また当院は三鷹市を中心とした都内の多くの医療機関との連携強化にも努めております。

―当教室のESD件数の推移―

当教室のESD件数の推移

―ESDの実際と当院の特徴―

ESDの実際と当院の特徴

当院のESDの特徴として、ESD中に偶発症が起こった際も迅速な対応ができるよう、治療はすべて手術室で施行しています。困難症例や早期食道癌に対するESDでは、全身麻酔管理下での治療にも対応可能です。また術中管理と併せて、術後も出血や腹痛等の対応が24時間可能なバックアップ体制もとっています。さらに深部結腸の大腸腫瘍に対するESDにおいては、シングルバルーンオーバーチューブを積極的に用いることで安全かつ迅速に治療を行っている事も、当院の特徴です。
また2014年の大腸ESD導入当初より他大学病院医師と連携し治療を行っており、ESDの指導医も充実しております。

手術室でのESD治療風景

手術室でのESD治療風景

―次世代の内視鏡医の育成―

2024年から当教室にESDトレーニングモデル『G-master』(KOTOBUKI Medical)を導入しました。本モデルの使用によってESDの一連の流れを臨床に非常に近い形で学ぶ事ができ、安全かつ効果的にESDの技術の習得が可能となりました。さらなる安全な内視鏡治療を目指すべく、次世代の内視鏡医の育成にも力を入れています。

『G-master』を用いたESDトレーニングの様子

『G-master』を用いたESDトレーニングの様子

―地域のニーズに応える緊急内視鏡―

当院は多摩南部地域を中心とした医療圏の救急医療の中心を担っています。消化管分野においては、24時間体制で緊急内視鏡検査および治療が可能となっており、緊急内視鏡の割合は総内視鏡検査数の約1割におよびます。緊急内視鏡治療では、食道静脈瘤破裂や消化性潰瘍による消化管出血に対する止血術をはじめとして、異物除去まで幅広く対応しています。
肝硬変に伴う食道静脈瘤破裂で入院された後は、肝機能に関して十分留意しながら食道静脈瘤効果療法(Endoscopic injection sclerotherapy :EIS)や内視鏡的静脈瘤結紮術(Endoscopic variceal ligation :EVL)も行っています。

視鏡的静脈瘤結紮術(EVL)

内視鏡的静脈瘤結紮術(EVL)

―海外との学術交流―

消化管治療グループは海外との学術交流を積極的に行っており、ESDライブデモンストレーションにも多く参加しています。
杏林大学病院は2004年に中国雲南省第一人民病院と学術交流協定を締結して以降、20年以上に渡り多くの医師の研修や視察を受け入れて来ました。新型コロナウイルス感染が拡大していた時期には往来は困難でしたが、中国から多くの医療用マスクと防護服が贈られ、活発な交流が続いておりました。同病院でのESDのライブデモンストレーションや技術指導に再び伺う事ができる日を心待ちにしています。

Bucharest Live Endoscopy 2023にて

Bucharest Live Endoscopy 2023にて

消化管治療班医師による内視鏡講義

消化管治療班医師による内視鏡講義

当院の消化管治療班
当院の消化管治療班

当院の消化管治療班


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