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杏林大学医学部 第三内科学教室 消化器内科
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診療研究グループ 化学療法グループ

化学療法グループ

――最新がん統計――

2020年のデータ*によると日本人が一生のうちに癌と診断される確率は男性62.1%(2人に1人)、女性48.9%(2人に1人)とされます。
*がん情報サービス 最新がん統計よりデータ抜粋
臓器別の順位では大腸癌および胃癌といった消化器領域の癌は比較的頻度が高めだと言えます。

がん罹患数の順位(2020年) 全国がん登録罹患データより

1位 2位 3位 4位 5位
総数 大腸 乳房 前立腺
男性 前立腺 大腸 肝臓
女性 乳房 大腸 子宮

さらに日本人ががんで死亡する確率は男性24.7%(4人に1人)、女性17.2%(6人に1人)であり、臓器別でみると最も多いのは肺癌でしたが、カバーする領域の多い消化器癌の死亡率は高いと言えます。

がん死亡数の順位(2023年) 人口動態統計がん死亡データより

 
1位 2位 3位 4位 5位
男女計 大腸 膵臓 肝臓
男性 大腸 膵臓 肝臓
女性大腸 膵臓 乳房

―化学療法―

癌の化学療法(薬物療法)は大きく分けて、①周術期の薬物治療(術前補助化学療法/術後補助化学療法)、②放射線と併用し、癌のStageによっては根治も目指せる放射線化学療法、③遠隔転移があるなどで切除不能なStageに対する延命のための薬物治療となります。②に関連して、食道癌の内視鏡治療後に追加治療が必要となった際に手術以外の選択肢として放射線化学療法を行う場合もあります。
※グループ員の佐藤医師(所属:消化器内科)が消化器癌の薬物治療を行う際には腫瘍内科で実施する形となります(当院内で消化器内科から腫瘍内科に紹介する形式を取っています)。

―化学療法において心がけていること―

医学の進歩、新薬の開発などによりひと昔前と比べるとほとんどの癌種で治療方法がアップデートされています。延命のための治療についても治療方法(レジメン)の選択肢が増え、予後を延ばすことに成功しています。しかし、治療を行うためにまずは診断(組織診断)をつける必要があるため、速やかに診断をつけられるよう消化管、肝臓、胆膵班とも連携をとっています。また薬剤の選択肢が増えた分、適切な治療方法を決定するためには、例えば胃癌であればHER2、CLDN18.2、PD-L1、MSI/dMMR、大腸癌であればRAS/BRAF、MSI/dMMR、HER2(3次治療以降)といったバイオマーカーを測定する必要があります。この検査が遅れると治療開始が遅くなることにつながってしまうため、診断から治療までできるだけスムーズに繋げ、適切な治療を行えるよう対応してまいります。


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