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杏林大学医学部 第三内科学教室 消化器内科
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診療科長挨拶

ご挨拶

久松 理一

久松 理一

平成28年4月1日より杏林大学医学部付属病院消化器内科の診療科長を仰せつかりました。前任の高橋信一教授のあとを引き継ぎ地域の皆様に安心して頼っていただける基幹病院として、高度な技術を提供できる先進医療機関として、医局員と力を合わせ努力していきたいと思います。

消化器疾患は胃腸炎や胃十二指腸潰瘍などのcommon diseaseからクローン病などの原因不明の難病まで、あるいは良性疾患から癌を含めた悪性腫瘍まで、非常に幅広い範囲をカバーしなくてはなりません。対象となる臓器が最も多い診療科でもあります。そのためには内科医としての一般的知識、消化器内科医としての一般的知識、さらに世界の最先端情報を含めた豊富な専門分野知識のすべてを持ち合わせることが要求されます。消化器内科では各分野の専門スタッフが疾患領域ごとに一人一人の患者さんの診断や治療を検討しています。さらに入院患者さんについては上級医から研修医までのグループ制をとっておりチームで診療にあたっています。専門医スタッフと受け持ちチームがお互いに縦横の連絡を緊密にとることによりきめの細かい医療が可能となっています。また消化器内科は救急総合診療科と協力して地域の救急医療にも力を入れています。西東京地区の広い地域から救急車の搬送を受け入れ消化管出血や緊急ERCPなどに対応しています。さらに腫瘍内科と協力し癌の治療にも力を入れています。特に低侵襲治療である肝細胞癌に対するラジオ波治療や早期食道癌・早期胃癌・早期大腸癌に対する内視鏡治療に力を入れています。すでに早期消化管癌に対する内視鏡治療については多くの患者様を紹介していただいております。

新しい特色として炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎やクローン病)の基幹施設として専門外来を開設しました。この疾患は20~30歳代に多い慢性難病で著しい増加傾向にあります。就学、就労、結婚や出産といったライフイベントに影響を与えますのですでに欧米では社会問題になっています。西東京地域にはこれらを専門に診療する医療機関が少なかったのですが、昨年6月より炎症性腸疾患専門外来を開設し、消化器内科、一般消化器外科、看護師で力を合わせてチーム医療に取り組んでいます。すでに地域の先生方あるいは遠方の病院から多くのご紹介をいただき、潰瘍性大腸炎患者は約350人、クローン病は約100名の方が通院しています。最新医療の提供だけでなく新薬の国際共同治験への参加など新しい治療法の確立にも協力しています。

さて日本の医療事情も高齢化に伴い以前とだいぶ様子が変わってきました。入院患者さんの年齢をみると75歳以上の方が多くを占めるようになっています。特に悪性腫瘍や、総胆管結石を含めた胆道系疾患救急対応が急増しています。この傾向は今後も変わることはないと思われます。各疾患の治療適応も従来のように単純に年齢で線が引けるものではなくなってきています。患者さんの体力、合併症、そして何より職業や家族構成を含めた社会的な背景を考慮した全人的医療がますます必要となってきています。このように、これからの消化器内科医は専門的知識のほかにコミュニケーション能力や社会適応性を身に着けていかなければなりません。"患者さんや家族とともに治療に向かう"という姿勢が必要とされます。

医局員一同、力を合わせて頑張っていきたいと思います。何かありましたらお気軽にお声をおかけください。また地域の医療機関の皆様におかれましては今後ともご指導のほど宜しくお願い申し上げます。

【杏林大学医学部付属病院消化器内科の目指すところ】

  • 病気を治すのではなく病人を治す医療を提供すること
  • 安全で質の高い医療を提供すること
  • 常に新しい知識と技術をもってエビデンスに基づいた医療を提供すること
  • 地域に信頼される消化器内科であること
  • 患者さんとご家族に丁寧な説明を行うこと

平成28年4月1日
杏林大学医学部第三内科学教授
消化器内科診療科長
内視鏡センター室長

久松 理一(ひさまつ ただかず)