toTOP

杏林大学医学部 第三内科学教室 消化器内科
menu

トップ > 受診される皆様 > 診療科長挨拶

診療科長挨拶

杏林大学付属病院消化器内科を受診される皆様へ

久松 理一

久松 理一

2020年度は新型コロナウイルスという人類がこれまでに体験したことのない新たな危機に直面した1年でした。そして2021年度になってもその状況はまだ改善してはいません。杏林大学付属病院は一丸となってこの危機に立ち向かい、新型コロナウイルス問題に対応するとともに通常診療機能をできる限り維持するように頑張っています。このような時代だからこそ三多摩地区を中心とした東京西部における杏林大学医学部付属病院の責任の大きさを痛感しています。今後も地域の皆様に安心して頼っていただける基幹病院として、質の高い医療、先端の医療を提供できる先進医療機関として、医局員一同努力していきたいと思います。

消化器内科の診療は5つの専門グループから構成されています。入院患者さんの場合は、これらの専門グループが主治医チームと連携して患者さんと相談しながら治療方針を決めていきます。

胆膵班
土岐真朗講師をリーダーとして年間400-500件のERCP関連手技を行なっています。総胆管結石の除去、胆膵悪性腫瘍に伴う閉塞性黄疸に対するステント挿入では他の医療機関で手技的に困難であった症例も数多く紹介されています。胆膵悪性腫瘍の確定診断のためのEUS-FNAも積極的に行っておいます。緊急患者さんも多いので24時間対応できる体制をとっています。

消化管治療班
大野亜希子助教をリーダーとして、食道、胃、大腸の早期がんに対する内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)や内視鏡的粘膜切除術(EMR)を行なっています。特に大腸粘膜内癌に対するESDは年々症例数が増加しており、治療困難例を含めて東京西部の広い地域からご依頼を頂いております。また、食道静脈瘤破裂を含む消化管出血に対しては24時間体制で対応可能です。

肝臓班
森 秀明教授、川村直弘講師を中心に、HCV・HBVに対する抗ウィルス治療、HCCに対するラジオ波治療やTACEを行なっています。特にラジオ波治療については困難例にも対応するために外部からエキスパートも招聘しています。腫瘍内科や外科とも連携し化学療法や手術症例にも対応しています。また最新の超音波装置を用いて肝線維化の評価も積極的に行なっています。自己免疫性肝炎(AIH)や原発性胆汁性胆管炎(PBC)が症例が多いのも当院の特徴です。

ピロリ除菌外来
除菌困難例(二次除菌、三次除菌)、薬剤アレルギーを持つ方の除菌などに専門医(総合診療科 准教授 徳永健吾)が対応しています。

小腸大腸班
久松(教授)、松浦 稔准教授をリーダーとして炎症性腸疾患や大腸癌を中心に下部消化管疾患に対応しています。炎症性腸疾患登録患者数は 約970名(潰瘍性大腸炎 約730名、クローン病 約240名)で全国の施設からご紹介いただいております。新薬による先進医療はもちろん、杏林では国際共同治験を含めた数多くのIBDに対する治験を行なっています。もし治療に難渋している患者さんがおりましたらいつでもご相談ください(地域連携枠で炎症性腸疾患外来の予約が可能です)。炎症性腸疾患包括医療センター(Interdisciplinary Center for Inflammatory Bowel Disease, ICIBD)が開設され、患者さんを中心として消化器内科、外科、小児科、小児外科、産科、看護師、栄養士が連携して包括的な診療を行っています。また定期的なセミナー開催など患者さんや地域の医療関係者の皆様方にお役に立つ活動を行なっています。また、小腸の疾患は検査を含めて診断が難しいことが多いと思います。林田真理助教が小腸検査外来を開設しています。小腸カプセル内視鏡や小腸バルーン内視鏡が必要な患者さんがいらっしゃいましたらいつでもご相談ください。

今後ともご指導のほど宜しく御願い申し上げます。


【杏林大学医学部付属病院消化器内科の目指すところ】

  • 病気を治すのではなく病人を治す医療を提供すること
  • 安全で質の高い医療を提供すること
  • 常に新しい知識と技術をもってエビデンスに基づいた医療を提供すること
  • 地域に信頼される消化器内科であること
  • 患者さんとご家族に丁寧な説明を行うこと

2021年4月1日
杏林大学医学部消化器内科学 教授
診療科長
内視鏡室室長

久松 理一(ひさまつ ただかず)