toTOP

杏林大学医学部 第三内科学教室 消化器内科
menu

トップ > 医療関係者・学生の皆様 > 学会・研究会の報告

学会・研究会の報告

久松理一教授が共著者の一人として加わった国際共同治験の結果報告がThe New England Journal of Medicine 誌に掲載されました

Ustekinumab as Induction and Maintenance Therapy for Ulcerative Colitis.
Sands BE, Sandborn WJ, Panaccione R, O'Brien CD, Zhang H, Johanns J, Adedokun OJ, Li K, Peyrin-Biroulet L, Van Assche G, Danese S, Targan S, Abreu MT, Hisamatsu T, Szapary P, Marano C; UNIFI Study Group.
N Engl J Med. 2019 Sep 26;381(13):1201-1214. doi: 10.1056/NEJMoa1900750.

<久松理一教授からのコメント>
中等症から重症の潰瘍性大腸炎に対するウステキヌマブ(商品名 ステラーラ)の国際共同治験の結果がThe New England Journal of Medicine 誌に掲載されました。本論文ではウステキヌマブの寛解導入、維持効果が証明されています。 本国際共同治験には日本人患者さんも多数エントリーされており、Global Advisory Board Memberに入っていたこともあって日本人を代表として共著者に加えていただきました。治験にご協力いただいた各施設の先生方にあらためて御礼申し上げます。 治験のデータ解析や論文化のプロセス、とくにNEJM誌とのやりとりに参加させてもらったことは非常に勉強になりました。杏林消化器内科は現在も多くの国際共同治験に参加しています。今後もいい薬が患者さんの手元に届くように治験に積極的に参加していきたいと思います。
消化器内科 久松理一

三好潤先生が米国シカゴで行われたMidwest DDRCC Alliance (MDA) Conference 2019で講演を行いました

9月26−27日に米国シカゴ大学にてMDA Conference 2019が開催されました。本会は米国内でDigestive Disease Research Core Center (DDRCC)とされている研究拠点のうち中西部に位置する施設群により行われています。腸内細菌叢研究の試験デザインの最適化について議論するセッションにおいて「Minimizing generational drift and cage effects in murine microbiome studies」というテーマでの講演となりました。

Midwest DDRCC Alliance (MDA) Conference 2019

齋藤大祐先生の論文が掲載されました

MEFV Gene-Related Enterocolitis Account for Some Cases Diagnosed as Inflammatory Bowel Disease Unclassified.
Saito D, Hibi N, Ozaki R, Kikuchi O, Sato T, Tokunaga S, Minowa S, Ikezaki O, Mitsui T, Miura M, Sakuraba A, Hayashida M, Miyoshi J, Matsuura M, Nakase H, Hisamatsu T.
Digestion. 2019 Sep 6:1-9. doi: 10.1159/000502640. [Epub ahead of print]

三好潤先生が2019年度杏林大学医学部若手支援研究費制度に採択されました

杏林大学医学部には若手教員の研究活動を支援する若手支援研究費制度があります。このたび当科学内講師の三好潤先生が「包括的微生物叢解析による炎症性腸疾患治療薬の抗炎症機序の解明」という研究課題で同制度(2019年度)に採択されました。当科における研究体制のますますの発展が期待されます。

三好潤先生が第56回日本消化器免疫学会総会で学術奨励賞を受賞しました

8月1日・2日に第56回日本消化器免疫学会総会が京都にて開催されました。本会は消化器疾患と免疫をテーマとして臨床研究、基礎研究を発表、議論する歴史ある学術集会です。今年度は当科から三好潤先生「周産期母体への抗生剤曝露により子に生じる腸管dysbiosis、免疫発達異常、炎症性腸疾患リスクの上昇」、齋藤大祐先生「コルヒチンが有効なMEFV遺伝子関連腸炎がIBDUに紛れている」がシンポジウム演題として採択されました。
さらに、三好潤先生の演題が学術奨励賞として表彰されました。

日本消化器病学会関東支部第355回例会で鍛治諒介先生が症例報告を行いました

7月13日土曜日に日本消化器病学会関東支部第355回例会が海運クラブにて開催されました。当科からは鍛治諒介先生が「プロトンポンプ阻害薬中止と抗菌薬投与により改善が得られた蛋白漏出性胃腸症を来した小腸炎の1例」というタイトルで発表を行いました。大変貴重な症例であり、意義ある報告になったと思います。鍛治先生、発表お疲れ様でした。尾崎良先生をはじめ指導医の先生方もありがとうございました。

久松理一教授が7月5−6日にロシア、サンクトペテロブルグで開催されたFALK Symposiumにおいてポスターアワード(第3位)で表彰されました。

当科大野亜希子先生の論文が掲載されました

New colorectal endoscopic submucosal dissection technique using a single tunnel: the "gateway" method.
Ohno A, Kato A, Kusuhara M, Miyamoto N, Arai K, Tsuji Y, Hisamatsu T.
Endoscopy. 2019 Jul 1. doi: 10.1055/a-0917-6722. [Epub]

The 7th Annual Meeting of Asian Organization for Crohn's and Colitis in Taipei

2019年6月14−16日にThe 7th Annual Meeting of Asian Organization for Crohn's and Colitis (AOCC 2019)が台湾・台北市において開催されました。AOCCはアジア地域のIBD診療、研究の発展を目指す国際学会です。本年度は当科より、久松理一先生、松浦稔先生、桜庭彰人先生の3名が発表されました。

久松理一先生:
(1) Research Workshop I (Animal Model, Genetics, Epidemiology, Clinical Trial)   What Clinician Should Know about the Animal Model Results (2) Plenary Session 7 Looking Beyond Asia (Best Series; Bridging Asia and Worldwide)   From Asia to Worldwide - Education for IBD
松浦稔先生:
(1) Long-term efficacy of combined therapy with corticosteroids and thiopurines for induction and remission in biologic-naive CD patients
桜庭彰人先生:
(1) The ability to differentiate mucosal healing using fecal biomarkers is affected by the extension of inflammation in ulcerative colitis

<桜庭彰人先生からのコメント>
「AOCC 2019の参加報告」
 2019年6月14日~16日に台湾で行われたThe 7th Annual Meeting of AOCCに,久松理一教授,松浦稔准教授,本学医学生(M5)の根本展希さんと小生の4人で参加しました.初めてのAOCCでしたが,様々な国からの参加者を目にし,アジアの広さを改めて感じました.
 今回「The ability to differentiate mucosal healing using fecal biomarkers is affected by the extension of inflammation in ulcerative colitis」と題したポスター発表をしました.近年,炎症性腸疾患の病勢を評価するために,内視鏡検査のサロゲートマーカーとして便中のカルプロテクチン,ラクトフェリン,ヘモグロビンの測定が使われ始めています.当科では病勢によって腸管粘膜から生じる物質なので,病変範囲が影響するのではないか?というクリニカルクエスチョンをもとに様々な解析を行なっています.今回の発表では,直腸病変のみの場合は便中マーカーの信頼性が乏しいということを示しました.
 最終日の早朝には,台北市内を流れる基隆河ほとりのレインボーリバーサイドパークで,学会主催のIBDチャリティーRUNのイベントが開かれました.6時半(!)集合でしたがすがすがしい天気の中で1.6㎞のコースを走りました.滋賀医科大の安藤朗教授,札幌医科大の仲瀬裕志教授,東邦大医療センター佐倉病院の松岡克善教授,慶應大の長沼誠準教授も参加されており,普段講演でお目にかかる先生方と一緒に撮った写真は思い出のひとつです.
 2泊3日はあっという間で,観光もせず小籠包も食べませんでしたが,濃密な時間を過ごすことができました.来年のAOCCは他のメンバーにバトンを渡したいと思います.

The 7th Annual Meeting of Asian Organization for Crohn's and Colitis in Taipei
The 7th Annual Meeting of Asian Organization for Crohn's and Colitis in Taipei

当科学内講師・土岐真朗先生の原著論文が掲載されました

題名:Pharmacokinetic-pharmacodynamic comparison of ceftriaxone regimens in acute cholangitis.
著者:Toki M, Yamaguchi Y, Goto T, Yoshida T, Ota H, Ochiai K, Gondo K, Watanabe S, Kurata I, Hisamatsu T.
雑誌:J Infect Chemother. 2019 May 23. pii: S1341-321X(19)30098-4.

日本超音波医学会第92回学術集会 Ultrasonic Week 2019

当科・森秀明教授が会長を務めた日本超音波医学会第92回学術集会、Ultrasonic Week 2019は盛会のうちに終了いたしました。皆様のご参加およびご協力に厚く御礼申し上げます。

日本超音波医学会第92回学術集会 Ultrasonic Week 2019


日本超音波医学会第92回学術集会印象記

このたび日本超音波医学会第92回学術集会を2019年(平成31年)5月24日(金)~26日(日)の3日間、グランドプリンスホテル新高輪(東京・品川)で開催させていただきました。テーマは「トライアングル color トライアングル」で、コンセプトは以下のごとくです。はじめのトライアングルは「医師・技師・理工学研究者」を指しています。日本超音波医学会はこれらの3者の連携によって運営されている学会であり、この特色を活かした学術集会を開催したいと考えました。具体的には領域横断テーマの充実、たとえば日常臨床の場で医師や技師が検査を行う際、どのような技術を要望しているかを理工学研究者の先生方や企業の方々と討論し、その内容を共有することが新たな技術を開発する上で必要と思います。さらにもう一つのトライアングルは「診療・研究・教育」を指しております。医療従事者にとりましては診療・研究・教育という3本柱が永遠のテーマでもあります。1名の医療従事者が診療・研究・教育のすべてに秀でていなくても、それぞれの得意な分野で学術集会に参加・発表して頂くことは、日本超音波医学会のさらなる隆盛に必要不可欠と思われます。そのような観点に立ってUltrasonic Week2019では診療・研究・教育のバランスのよいテーマを提案いたしました。さらに現在、「医師の超音波離れ」や、理工学分野でも超音波の研究に携わる研究者の減少が問題になっておりますので、この面からも医師・技師・理工学研究者の3者が協力して若手の研究者を支援できるような学術集会を目標としました。医師・技師・理工学研究者というトライアングル、診療・研究・教育というトライアングルはどちらも毛利元就の「三本の矢の教え」にもありますように、3本束ねることにより安定した力強い形になり、超音波医学のさらなる発展に寄与するものと思います。

今回の第92回学術集会はUltrasonic Week2019として上記のテーマにご賛同いただけた第42回日本乳腺甲状腺超音波医学会学術集会、第129回腹部エコー研究会、日本母胎胎児医学会:産科超音波セミナー2019(以上、同時開催)、日本超音波検査学会、日本膵臓学会、日本消化器がん検診学会、日本人間ドック学会、基礎技術研究会、光超音波画像研究会(以上、共同企画)が参画しました。各会場では連日、ホットなディスカッションが行われ、また2日目の夜にはファイアサイドトーク(懇親会)を開催し、おいしいお食事と素敵な音楽を参加者の皆様に楽しんでいただきました。3日間で6.800名を超える参加者があり、盛会に終了することができましたことをご報告いたします。

今回の学術集会の開催にあたり、ご支援いただきました各企業の皆様、
すばらしいプログラムをご提案頂きました実行委員の先生方ならびに準備段階から当日の会場係までお手伝いいただきました消化器内科学教室の先生方にこの場をお借りして厚く御礼申し上げます。

日本超音波医学会第92回学術集会

会長 森 秀明

J Crohns Colitisに久松理一教授の原著論文が掲載されました

J Crohns Colitisに久松理一教授の原著論文が掲載されました

Hisamatsu T, Kato S, Kunisaki R, Matsuura M, Nagahori M, Motoya S, Esaki M, Fukata N, Inoue S, Sugaya T, Sakuraba H, Hirai F, Watanabe K, Kanai T, Naganuma M, Nakase H, Suzuki Y, Watanabe M, Hibi T, Nojima M, Matsumoto T; DIAMOND2 Study Group.
J Gastroenterol. 2019 Apr 30. doi: 10.1007/s00535-019-01582-w. [Epub ahead of print]


<久松理一教授からのコメント>
本試験は半年以上アダリムマブとチオプリン製剤の併用療法で臨床的寛解であったクローン病患者さんにおいて、その後アダリムマブ単独治療に切り替えた群と併用療法を継続した群で1年後の臨床的アウトカムを比較した多施設共同前向き試験の結果になります。
先だって行われたDIAMOND1試験によってbio naiveクローン病患者さんにおける寛解導入-維持試験におけるアダリムマブ単独治療とチオプリン製剤併用療法の比較は検討されていました。本試験は、いったん併用療法で落ち着いた患者さんはいつまで併用療法を続けるべきなのだろう?というクリニカルクエスチョンに基づいて計画されました。その理由は、やはり多剤による免疫制御治療(特にチオプリン製剤を含んだ治療)を長く続けるリスクを考えなければいけないからです。本試験によって、半年以上落ち着いていた患者さんにおいてはその後も併用療法を継続するメリットは明らかとはなりませんでした。Nが少なく、観察期間が1年間というlimitationはありますが重要な情報を提供できたと思います。
本試験はエントリー患者さん確保に難渋し、臨床研究法の移行期のために最終目標患者数前に終了しなければいけませんでした。いくつかの雑誌の査読者からなんで予定症例数まで頑張らなかったの?とコメントされました。たしかに予定症例数を満たしていればデータの質からさらに上のJournalにはいったと思います。とはいえ、多施設の皆で協力して行った試験を代表で論文化させてもらったことは大変光栄に思います。
これでDIAMOND1のサブ解析論文と合わせてようやく自分の責任を果たせましたので少しホッとしています。

中国湖北・宜昌で開催された第十二回全国消化管早期癌学術研究会に大野亜希子先生が招聘されました

中国 湖北・宜昌遠征レポート

2019年4月26日-28日、湖北・宜昌で開催された第十二回全国消化管早期癌学術研究会に出張して参りました。日本の地方会に相当する学会でありますが、広大な中国ではこのような学会が全国各地で毎週末のように開催されています。2日目はライブデモンストレーションがあり、ESDからEUS、ERCPに至るまで実に様々な手技が計6部屋で一斉に行われ、会場に生中継されます。海外からは日本から3名の医師が参加、私は大腸腫瘍症例を担当いたしました。機器の仕様や配置が異なる慣れない環境の上、生検による影響で強い瘢痕を伴う症例でしたが、リング状糸付クリップによるトラクション方法が有用で無事に一括切除でき、ほっと胸をなでおろしました。会場で中継をみている参加者は、日本とは少し異なり、若手よりもベテランの先生方が多くを占めます。ご自身でも手技をされている参加者が多いため、より実践的な質問が多く聞かれました。特に今回用いたデンタルフロスを用いたリング状糸付クリップによるトラクション法は、初めてみる方法であったようで、リングの大きさやかける位置の工夫など様々な質問をいただき、意見交換をしながら手技を終了しました。中国の内視鏡技術はこの数年で急激に向上してきています。新しい手技や工夫も大好きでどんどん取り入れようとします。ただ診断力の点においてまだ日本は頭ひとつ抜き出ているように感じました。 また中国で印象的であった事は、女性医師の数が非常に多い事でした。会場でも女性医師が半数弱を占め、院長などの役職にも多数の女性の先生がいらっしゃいます。かつての日本がそうであったように、祖母や祖父が一緒に住みみんなで子供の面倒をみるため、女性医師はすぐに職場へ復帰するそうです。 5月には中国雲南省から研修生がいらっしゃる予定ですので、こちらの交流も楽しみにしたいと思います。


消化管治療班 大野亜希子

中国湖北・宜昌で開催された第十二回全国消化管早期癌学術研究会に大野亜希子先生が招聘されました

J Crohns Colitisに久松理一教授の原著論文が掲載されました

J Crohns Colitisに久松理一教授の原著論文が掲載されました

Hisamatsu T, Matsumoto T, Watanabe K, Nakase H, Motoya S, Yoshimura N, Ishida T, Kato S, Nakagawa T, Esaki M, Nagahori M, Matsui T, Naito Y, Kanai T, Suzuki Y, Nojima M, Watanabe M, Hibi T; DIAMOND study group. Concerns and side effects of azathioprine during adalimumab induction and maintenance therapy for Japanese patients with Crohn's disease: a sub-analysis of a prospective randomized clinical trial (DIAMOND study).
J Crohns Colitis. 2019 Feb 8. doi: 10.1093/ecco-jcc/jjz030. [Epub ahead of print]


<久松理一教授からのコメント>
この論文は生物学的製剤ナイーブな日本人クローン病患者に対してアダリムマブで治療を開始するときにチオプリン製剤を併用するメリットがあるのかどうかを明らかにするために行われた多施設共同、ランダム化比較試験(通称DIAMOND試験)のサブ解析論文です。DIAMOND試験は本論文、内視鏡的評価に関する論文、血中濃度と抗製剤抗体に関する論文、とすでに3本が発表されていました。私は、どのような患者さんが試験脱落していったのか?というちょっと変わったところに着目しました。そうするとアダリムマブ+チオプリン併用群ではチオプリン製剤の副作用を懸念した早期脱落が多く、アダリムマブ単独治療群では徐々に疾患活動性が増悪による脱落が増えてくる、ということが判明しました。この論文から、エキスパートといえどもいかにチオプリン製剤の急性期副作用を心配しながら治療しているかということがわかりましたし、チオプリン併用群での試験脱落リスク因子として低体重が抽出され、痩せ型の男性ではチオプリン投与量に注意する必要があるのかもしれないということもわかりました。嬉しかったのは、こういうRCTで試験脱落者に注目した解析というのはほとんどなく非常に面白いと海外査読者に評価されたことです。きちんとしたデータシートさえ作成できれば、いろいろなことが見えてくるということが実感できました。また多施設共同研究というのは友人をつくるいい機会であることもわかりました。ぜひ若い先生方も積極的に多施設共同研究に参加するといいと思います。

杏林医学会にて医学生の齋藤みずほさんが第8回学生リサーチ賞を受賞しました

2018年4月14日に,みやこめっせ(京都)で開催された第115回日本内科学会総会・講演会「医学生・研修医の日本内科学会ことはじめ2018京都」で当時M6の医学生だった齋藤みずほさんがポスター発表をしました。その業績が評価され,杏林医学会第8回学生リサーチ賞を受賞しました。

「ことはじめ」は日本内科学会総会が主催する全国大会で,卒後5年目までが対象となります。医学生は1割程度しかいない大舞台ですが,齋藤さんは学生でありながら医師と肩を並べて堂々とした発表をしてくれました。患者さんに接する態度や病態を深く掘り下げようする姿勢は特筆すべきものがありました。臨床医として将来がとても楽しみな齋藤さんからのコメントです。

「この度、第8回学生リサーチ賞を受賞させて頂き、非常に光栄に存じます。
 今回報告させて頂きました症例は、消化器内科のBSL実習時に担当させて頂いた患者様のものです。消化器内科のBSL実習では、毎日患者様に問診、診察しカルテを書き、実習の終わりに症例検討会を行います。はじめは患者様のところにお伺いするのも緊張し、適切な診察を出来ているのか不安になりましたが、先生方が的確なフィードバックをして下さり、カルテの書き方やプレゼンテーションの方法から診断・治療方針の立て方まで多くを学ぶことが出来ました。
 また、本症例は昨年4月に行われた第115回日本内科学会ことはじめでポスター発表もさせて頂きました。学会発表は初めての経験でしたが、桜庭先生をはじめ第三内科の先生方のご指導により、大変貴重な経験をさせて頂きました。
 最後になりますが、学生リサーチ賞に推薦して下さりBSL実習時から丁寧なご指導を頂きました久松教授、桜庭先生、ならびに第三内科の先生方に厚く感謝申し上げます。4月から初期研修を行うにあたり、今回の経験を活かしより一層精進していきたいと存じております。この度は本当にありがとうございました。」


杏林大学医学部第三内科 桜庭彰人

杏林医学会にて医学生の齋藤みずほさんが第8回学生リサーチ賞を受賞

医学部4年根本展希君が第三内科学教室における研究で第47回杏林医学会総会優秀賞受賞

2018年11月17日に,本学で行われました第47回杏林医学会総会・一般口演で,医学部4年の根本展希君が優秀賞を受賞しました。
今年は全32演題の発表がありましたが,医学生の発表は根本君のみでした。演題は「潰瘍性大腸炎における粘膜評価について罹患範囲を考慮した便中バイオマーカーの有用性」という臨床研究です。当教室では久松教授の指導の下,炎症性腸疾患について研究を行っています。研究内容は,炎症性腸疾患の活動性の指標として,近年脚光をあびている便中バイオマーカーの特性について,新たな切り口で迫ったものになります。得られたデータを緻密に考察し,本質を見出そうする探求心は,医学生でありながら非常に秀でており,それが受賞につながったものと思われます。
根本君は「この度は学生という立場でありながらこのような賞を頂き、久松教授や櫻庭先生をはじめ、消化器内科の先生方に心より御礼申し上げます。先生方には日頃より丁寧なご指導を頂きまして誠にありがとうございます。現状に満足することなく今後もより一層邁進していきたいと思います。」と語っています。


杏林大学医学部第三内科 桜庭彰人

医学部4年根本展希君が第三内科学教室における研究で第47回杏林医学会総会優秀賞受賞

第26回日本消化器病関連週間のデジタルポスターセッションにて渡邉俊介先生が若手奨励賞を受賞

<渡邉先生からのメッセージ>
この度,第26回日本消化器病関連週間のデジタルポスターセッションにて,若手奨励賞を受賞させて頂きました。「膵充実性腫瘍に対するProCore20Gの有用性と安全性の検討」という演題で,当院におけるEUS-FNAの成績を報告させて頂きました。ProCore20G針は,これまでに無い順行性のcoretrapを有する新しい穿刺針であり,当科における診断成績も良好であったことから,このような発表をすることとなりました。EUS-FNAは日々の実臨床で行っている検査手技ですが,一例一例の経験を無駄にせず,多数例集積し結果を解析することで,これまで私たちが行ってきたことを振り返る大切さを実感するとともに,その楽しさも感じることができました。
今回の学会では,他施設がどの様な研究を行っているのかを知る良い機会になり,また,同世代の先生方がより大きな舞台で発表をされている姿を目の当たりにし,非常に刺激を受けることができました。今後も様々な研究,学会活動を行うにあたり,今回の経験を生かさなければならないと考えております。
最後に本研究,発表の御指導をして頂きました,土岐先生,久松教授に深く感謝申し上げます。また,不在の間に業務を代行して頂いた先生方にも御礼申し上げます。 この度は本当にありがとうございました。


杏林大学医学部第三内科 渡邉俊介

第26回日本消化器病関連週間のデジタルポスターセッションにて渡邉俊介先生が若手奨励賞を受賞

Intestinal Researchに久松理一教授の原著論文が掲載されました

Intestinal Researchに久松理一教授の原著論文が掲載されました

Effect of elemental diet combined with infliximab dose escalation in patients with Crohn's disease with loss of response to infliximab: CERISIER trial.
Hisamatsu T, Kunisaki R, Nakamura S, Tsujikawa T, Hirai F, Nakase H, Watanabe K, Yokoyama K, Nagahori M, Kanai T, Naganuma M, Michimae H, Andoh A, Yamada A, Yokoyama T, Kamata N, Tanaka S, Suzuki Y, Hibi T, Watanabe M; CERISIER Trial group.
Intest Res. 2018 Jul;16(3):494-498.

日本消化器内視鏡学会関東地方会 大腸ESDハンズオンセミナー

2018年6月17日、シェーンバッハ・サボーにおいて開催された第106回日本消化器内視鏡学会関東支部例会ハンズオンセミナーにおいて当科の大野亜希子医師がインストラクターとして選任されました。総合司会にNTT東日本関東病院内視鏡部の大圃研医師を迎え、大野医師を含む4名のエキスパートによりブタの切除検体を用い、大腸ESDのレクチャーが施行されました。大腸ESDにおける内視鏡操作技術は非常に微細な操作を必要とし、胃とは異なるストラテジーのコツがあるため、その習得が重要となります。今回多数の施設から多くの先生方が参加され、熱い技術指導と活発な情報交換が行われました。

日本消化器内視鏡学会関東地方会 大腸ESDハンズオンセミナー
日本消化器内視鏡学会関東地方会 大腸ESDハンズオンセミナー

Intestinal Researchに齋藤大祐先生の原著論文が掲載されました。

Intestinal Researchに齋藤大祐先生の原著論文が掲載されました。

Evaluation of the drug-induced lymphocyte stimulation test for diagnosing mesalazine allergy
Daisuke Saito, Mari Hayashida, Taro Sato, Shintaro Minowa, Osamu Ikezaki, Tatsuya Mitsui, Miki Miura, Akihito Sakuraba, and Tadakazu Hisamatsu Intestinal Research 2018; 16(2): 273-281
Dig Endosc. 2017 Nov 27. doi: 10.1111/den.12992. [Epub ahead of print]

第640回内科学会関東地方会にて平塚智也先生が奨励賞を受賞

2018年3月10日(土)に、東京国際フォーラムで開催されました第640回内科学会関東地方会にて、今年4月に消化器内科に入局された平塚智也先生が奨励賞を受賞致しました。発表は、「サルモネラ感染性大動脈瘤が十二指腸憩室に穿破した一例」と題した症例報告です。サルモネラは、肉や卵等の食品を介して、腹痛・下痢といった消化器症状を発症する感染症ですが、高齢者等の抵抗力が弱まっている患者においては、敗血症・感染性大動脈瘤・骨髄炎などの多岐にわたる腸管外合併症をきたすことが知られています。今回の発表では、サルモネラ敗血症に対して抗菌薬投与で軽快後に、消化管出血・感染性大動脈瘤・腸腰筋膿瘍をきたし、病理解剖にて診断に至った貴重な症例を報告致しました。受賞された平塚先生は、「久松理一教授、森秀明教授をはじめとする諸先生方の御指導により受賞出来たことが喜びであり、今後臨床・研究に邁進していきたい」と語っており、本年度は平塚先生を含め、5名の新入局員を迎えて、医局員共々歓迎しつつ、今後更なる医局の発展に繋げていきたいと、考えております。

文責:杏林大学第三内科 池崎 修

第640回内科学会関東地方会にて平塚智也先生が奨励賞を受賞

Digestive Endoscopyに久松理一教授のcase reportが掲載されました。

Digestive Endoscopyに久松理一教授のcase reportが掲載されました。

Linked Color Imaging identified UC Associated Colorectal Cancer. A case report. Hisamatsu T, Ohno A, Chiba T.
Dig Endosc. 2017 Nov 27. doi: 10.1111/den.12992. [Epub ahead of print]

Intestinal Reserchに久松理一教授による英文Reviewが掲載されました。

Intestinal Reserchに久松理一教授による英文Reviewが掲載されました。
久松教授着任後、初の杏林オリジナル英語論文第1号となります。

Hisamatsu T, Hayashida M.
Treatment and outcomes: Medical and surgical treatment for intestinal Behçet's disease, Review.
Intest Res 2017; 15(3): 318-327

The 5th Annual Meeting of AOCC参加報告

 今回、幸運にもThe 5th Annual Meeting of AOCCに演題が採択され、2017年6月15日~17日に韓国ソウルで開催された同学会に参加して参りましたので報告をさせていただきます。
 本学会には杏林大学第三内科からは久松理一教授をはじめ、三浦みき先生、德永創太郎先生と私の計4名で参加をさせていただきました。
 私は"Evaluation of usefulness of drug-induced lymphocyte stimulation test for the diagnosis of mesalazine allergy"として、潰瘍性大腸炎をはじめとした炎症性腸疾患に対する第一選択薬であるメサラジン製剤に対するアレルギー症状についての研究を発表させていただきました。本症状は潰瘍性大腸炎の増悪に類似した症状を呈するため速やかな診断を要するものの、多数例での検討は既報に乏しく、今後も症例の蓄積による病態の解明が必要であると考えられます。近隣での国際学会ということで日本人の先生方の参加も多く、日本語でいただいた質問が多い印象ではありましたが、興味を持ってみてくれている海外の先生方も多く、本研究の重要性を再認識致しました。論文化を急ぐとともに、今度も研究を継続していきたいと考えております。
 また、学会において久松理一教授をはじめ東京医科歯科大学の松岡克善先生、北里大学北里研究所病院の小林拓先生など、普段は日本語での講演を拝聴している著明な先生方の流暢な英語での講演、質疑応答などを耳にすることは、新鮮な驚きとともに国際学会に参加する重要性を改めて認識されられました。そして同時に自分の研究成果を英語として形にして世界に向けて発表していく必要性を実感致しました。
 今回は二泊三日での国際学会参加でもあり学会会場以外を訪れる時間をほとんどありませんでしたが、学会を通じて様々な学びが得られ、非常に充実した国際学会参加となりました。AOCCは特に炎症性腸疾患を中心とした学会であるため、ひとつの疾患を深く掘り下げた内容の濃い演題がとても多く、参加者それぞれが今後の研究のヒントとなる発表にも出会うことが出来ました。来年は上海で開催されるAOCCですが、ここでも勉強をさせていただくことが出来ればと思っております。
 最後に、今回のAOCC2017に関して、研究および発表を御指導いただきました久松理一教授、留守中の病棟、外来、検査業務を代行していただいた当科の先生方に深く感謝致します。この度は本当にありがとうございました

杏林大学医学部第三内科 齋藤 大祐

The 5th Annual Meeting of AOCC参加報告

The 5th Annual Meeting of AOCC参加報告

佐藤太龍先生、第343回日本消化器病学会関東支部例会で優秀演題受賞!

第343回日本消化器病学会関東支部例会(当番会長:埼玉医科大学総合医療センター 屋嘉比 康治 教授 平成29年2月4日 海運クラブ)で佐藤太龍先生が専修医セッションの優秀演題として表彰された。ダブルバルーン小腸内視鏡による生検で小腸のgdT細胞リンパ腫という希少な悪性リンパ腫の確定診断を得た症例で、小腸内視鏡、免疫染色、手術標本、全てが揃った立派な発表であった。予演会のときよりもスライドも発表もアップグレードしておりいけるのではないかなぁとは思っていたが予想が当たってほっとしている。指導した三浦先生の功績も大である。

これで杏林消化器内科は消化器病関東地方会で3連続表彰であり、自慢してもいいのではないかなと思う。指導する先生もなんとなくこのぐらいのレベルにいけば表彰台かな?という感覚はつかんできたのではないだろうか。表彰されるかどうかにこだわる必要はないがぜひ発表レベルはこのまま維持して欲しい。

さて、問題は論文化である。せっかく三連続表彰台なのだから形に残さなくては意味がない。ここが我々の新たな壁になっている。誰か早くこの壁を突破してほしい。この三演題が論文化されたとき、着任した時の教授選考の面接で症例報告をきちんと行い論文化するところからスタートすると宣言したことが実現する。

今日は夜に研究会が入っているので祝杯が帰宅するまでおあずけなのがつらい・・・・。

佐藤太龍先生、第343回日本消化器病学会関東支部例会で優秀演題受賞!

第342回日本消化器病学会関東支部例会にて和田晴香先生、研修医セッション第一位を受賞!

2016年12月3日(土)、海運クラブにて第342回日本消化器病学会関東支部例会(虎の門病院消化器内科 内視鏡部部長 貝瀬 満先生 当番会長)が行われた。

今回の例会にはなんと事前調整のうっかりもありなんと3演題もの発表があった。うっかりで演題ゼロとは真逆のうれしい誤算である。当番会長より感謝されたのは言うまでもない。一般演題の部では箕輪先生が放射線腸炎の早期障害というめったに診断することのできないケースを、深澤先生が再発性膵炎から膵癌を発見した貴重な症例を報告した。一般演題だったので賞が設置されていなかったが本人たちにはとてもいい経験となったはずだし杏林のプレゼンスを示してくれた。指導された斉藤先生や土岐先生ご苦労様でした。

そしてもう一演題、研修医セッションでなんと研修医1年目の和田晴香先生が研修医セッション優秀演題第1位を獲得した!入賞常連の医科歯科大学などを抑えての第1位は快挙である。症例は米国人セリアック病の一例で上部内視鏡やカプセル内視鏡所見、病理所見も揃い、グルテンフリー食での治療経過もあり、おそらくここまでそろったセリアック病の症例報告は日本ではほとんどないはずである。プレゼンも堂々としていて素晴らしく、予想外の座長質問にも完璧に回答していた。これはおそらく自分で勉強していなければ答えられなかったはずなので少し驚いた。

もちろん、メンターの林田先生の指導が抜群にすばらしかったことも大きい。出来上がったスライドはほぼ手を加える必要のないものであったし文献検索、特殊検査のオーダーなど漏れは全くなかった。まちがいなく現時点で林田先生と和田先生はセリアック病については僕より詳しい(というより日本のDrでトップクラスの知識だろう)。

そのなかで自分が貢献したとすれば内視鏡写真をきちんと撮影したことと発表者として和田先生を指名したことであろうか。ほとんどノリで決めたところもあるが、こういう直感については外れたことがないのは少々自慢である。受賞の副賞として次回の消化器病学会総会(春、京王プラザ⇒う~ん東京か。。)のフリー参加券をいただいたので、ぜひ和田先生にはそこでも参加するだけでなくポスター発表などをしてもらえたら嬉しい。また、すでに和田先生からは論文執筆にもチャレンジするという返事ももらっているので頑張ってほしい。

また、うれしかったのは桜庭先生が自発的に和田先生の応援団として同期の研修医全員を連れてきてくれたことである!こんなことは僕も初めての経験であった。とても活気のある風景だったし、和田先生の晴れ姿は同期の刺激にもなったはずだろう。みんなで食べた四川飯店はいい思い出になったはずである。病棟をカバーしてくれた先生たちにも感謝します。 個人的には評議員会が控えており麻婆豆腐を少ししか食べられなかったのと、授賞式の晴れ姿を見れなかったのが残念である。そのかわり、夜は研究会が終了した後で親友である札幌医大の仲瀬教授とマンダリンオリエンタル東京のスカイバーで祝杯をあげさせてもらった。

最後に、いつもの締めで。。。

『症例報告は発表で終わりではないので必ず論文にすること。そうしなければ後世に残らないから意味がない。』 とてもいい週末でした。皆さんありがとう。

2016年12月4日 久松 理一

第342回日本消化器病学会関東支部例会

和田先生表彰式

第342回日本消化器病学会関東支部例会

第342回日本消化器病学会関東支部例会

読売・日本テレビ文化センター健康公開講座を行いました

2016年9月4日に,読売・日本テレビ文化センター健康公開講座として,「~炎症性腸疾患~潰瘍性大腸炎・クローン病の診断と治療」と題した市民公開講座を府中市で行いました。当日は約150名の方にお集まりいただき,炎症性腸疾患への関心の高さをうかがわせました。

第一部は,炎症性腸疾患の基礎知識について,幅広く内科,外科,小児科の視点から,当科教授久松理一先生,当院消化器・一般外科教授正木忠彦先生,国立成育医療研究センター消化器科医長新井勝大先生より話しいただきました。炎症性腸疾患は子どもの時にも発症しやすい疾患です。普段大人を診ているものにとって,新井先生の優しくて熱いトークは,患者さんの近い位置でサポートする大切さを改めて学ぶよい機会となりました。会場でも,胸が熱くなった方が少なくないと伺いました。

第二部は,炎症性腸疾患の生活指導について,どのように指導しどこまで制約をしているのか,現場の生の声をお届けしました。当科の医師だけでなく,病棟看護師,外来看護師に新井先生を交え,久松先生の司会でお伝えしました。

まだまだ知らない人も多い潰瘍性大腸炎・クローン病ですが,悩んでいる患者さんはどんどん増えています。少しでもこの溝を埋められたら,今回の公開講座は成功だったと思いますし,今後も続けていくことが大切だと思いました。

桜庭彰人

読売・日本テレビ文化センター健康公開講座

当科教授 久松理一先生

読売・日本テレビ文化センター健康公開講座

臨床現場の生の声をお届けしました

読売・日本テレビ文化センター健康公開講座

約150名の方にご参加いただきました

読売・日本テレビ文化センター健康公開講座

消化器・一般外科教授 正木忠彦先生

読売・日本テレビ文化センター健康公開講座

国立成育医療研究センター消化器内科医長
新井勝大 先生

第341回日本消化器病学会関東支部例会を終えて

2016年9月24日(土)、海運クラブにて第341回日本消化器病学会関東支部例会(自治医科大学 山本博徳 教授 当番会長)が行われた。

今回の例会は杏林大活躍の会であった! まず午前の部で神保先生が座長を立派にこなした。消化器病専門医、内視鏡専門医も獲得したとのことなので関東支部評議員目指して頑張ってほしい。
また土岐先生が専修医セッションの評価者として質問に立ち大活躍していた。

そして宮本先生が専修医セッションで優秀演題賞を獲得した!病理解剖で診断を付けた腹膜中皮腫の症例発表で質疑応答も堂々としており病理スライドもよくまとまっていたので、もしかしたらとは思っていたが実際名前が呼ばれた時にはガッツポーズが出て後ろに座っていた土岐先生と握手して喜んだ。最前列に座っていたので少々目立ったかもしれないが・・・。指導をした池崎先生の努力も大きいと思う。今度は宮本先生が後輩を指導してタスキをつなげてほしい。何より素晴らしかったのは病理解剖を行い確定診断をつけたことだと思う。もし病理解剖をしていなかったらこの患者さんの最終診断は違ったものになっていたはずである。年頭のメッセージに記した臨床を最後までやり抜く姿勢を見た気がする。ぜひ、もうひと頑張りして論文に残してほしい。

そのあとすぐに自分の特別講演の機会をいただいた。非特異性多発性小腸潰瘍症の責任遺伝子同定に至るストーリーを若手向けのメッセージを含めて発表した。少しでも若いDrたちの刺激になってくれたら幸いである。

そして最後は矢島先生(医学教育学)の名司会のもと土岐先生が準備委員の一人として活躍しているドクターガストロが行われた。はじめて参加したが多くの若い先生が必死にメモを取っているのをみて感心した(2問目終了した時点で退席したが、とりあえず診断あたっていてほっとしました・・・)。

当番会長の山本先生からは杏林大活躍で活気があっていいですねとお褒めと感謝の言葉をいただいた。教授冥利に尽きるというものである。
帰りは一人寿司屋に行って祝杯をあげてきた、こういう時の酒は格別であったことは言うまでもない。

2016年9月24日 久松 理一

第341回日本消化器病学会関東支部例会
第341回日本消化器病学会関東支部例会
第341回日本消化器病学会関東支部例会

アジア太平洋消化器病週間(APDW)2015 参加報告

この度、2015年12月3日から6日に台湾の台北においてアジア太平洋消化器病週間(APDW)が開催されました。当科では齋藤大祐、池崎修のポスター発表者2名を含む、総勢5名で参加しました。今回、齋藤は大腸ポリープ切除におけるコールドスネアポリペクトミーとコールドポリペクトミーの比較検討、池崎は低用量アスピリンにより誘発される小腸粘膜障害に対してエカベトナトリウム内服の有用性について、ポスター発表をさせて頂きました。私は、初めての海外での学会発表であり、参加するに際して、常に緊張感の連続ではありましたが、無事に発表が終わるとともに、日本以外のアジア太平洋の医療関係者の発表にも目に触れる事ができ、普段の診療とは異なる刺激的かつ貴重な経験をさせて頂きました。今回学ばせて頂いた経験をもとに、今後の診療および研究に生かしていきたいと考えています。

文責:杏林大学医学部 第三内科 池崎修

アジア太平洋消化器病週間(APDW)2015 参加報告
アジア太平洋消化器病週間(APDW)2015 参加報告

米国消化器病学会ACG 2015 Annual Scientific Meeting参加報告

2015年10月16日から25日に常夏の島ハワイにおいて米国消化器病学会(ACG)が開催されました。Governorの高橋信一教授を筆頭に、久松理一教授、山口康晴、徳永健吾生、土岐真朗、渡邉俊介、桜庭彰人のポスター発表者6人を含む、総勢13人で参加しました。これだけ多くの一団は日本以外の他の施設からもみられませんでした。まるで国内の学会のようで、awayな感じはありませんでした。ホノルルのキラキラした太陽、青い海と空は、日常の診療風景では味わえない環境でした。2016年のラスベガスでも、診療と研究の成果を発表したいと思います。

ポスターの前で。

ポスターの前で。

会場に謎の微生物?

会場に謎の微生物?

発表前にダイナーで昼食です。

発表前にダイナーで昼食です。

発表してきました。

発表してきました。

晩餐会。みんなで勢揃いです!

晩餐会。みんなで勢揃いです!

齊藤大祐先生の論文が日本消化器内視鏡学会雑誌に掲載されました。

齊藤大祐,林田真理,三浦みき,櫻庭彰人,徳永健吾,小山元一,森 秀明,久松理一,大倉康男,高橋信一
大腸ポリープ摘除におけるcold snare polypectomyと内視鏡的粘膜切除術の比較検討
日本消化器内視鏡学会雑誌 Vo.58(1), p32-37, 2016.

菊地扇輝先生 第101回日本消化器内視鏡学会関東支部会にて専修医セッションにて優秀演題賞受賞

この度は、第101回日本消化器内視鏡学会関東支部会における専修医セッションにて優秀演題賞をいただき光栄に思っております。症例を発表するにあたり久松理一教授、斎藤大祐先生はじめ消化器内科の先生方にご尽力していただきました。本当にありがとうございました。 これを励みに今後も日々の医療に勤しんでいきたいと思っております。

杏林大学医学部 第三内科 菊地翁輝

菊地扇輝先生 第101回日本消化器内視鏡学会関東支部会にて専修医セッションにて優秀演題賞受賞
菊地扇輝先生 第101回日本消化器内視鏡学会関東支部会にて専修医セッションにて優秀演題賞受賞

第23回欧州消化器病週間(UEGW)2015 参加報告

この度、第23回UEGW (United European Gastroenterology:Week)へ参加致しましたので、御報告致します。UEGWは消化器領域における世界でも権威のある国際学会のひとつであり、今回はスペインのバルセロナに世界各国から1万3千人を超える医師および研究者が参加しました。

発表ポスターの前で

発表ポスターの前で

私は今回、緊急上部内視鏡検査における胃洗浄の有用性についてのポスター発表で学会に参加しました。周囲には当院以上に緊急内視鏡の経験数を多く持つ施設の発表が多数あり、各国における内視鏡のとらえ方や技術、医療保険や医療費に対する考え方におけるまで実に様々である事を非常に興味深く感じました。

発表ポスターの前で
いつ英語での質問がくるか緊張。
心配をよそに、どの方も私の拙い英語を一生懸命理解しようとしてくれました。感謝です!

切除後ブタの食道・胃を用いたハンズオン・トレーニング

切除後ブタの食道・胃を用いた
ハンズオン・トレーニング

また私は2012年から4回目の参加となりましたが、いつも日本の内視鏡検査・治療のレベルの高さを認識するとともに、常に世界の内視鏡の中心にある事を日本人として非常に誇らしく感じます。同時に繊細な日本人の内視鏡技術をさらに磨くだけではなく、常に世界の求める標準と照らし合わせていく事が重要であると感じました。

切除後ブタの食道・胃を用いたハンズオン・トレーニング
他病院の先生方とともにESDのハンズオンにも参加。海外ではこのようなトレーニングは人気が高く、いつも長蛇の列ができます。術者の先生も真剣そのものです。

一緒に参加された林田先生と地中海をバックに

一緒に参加された林田先生と地中海をバックに

一方で、今回も自分の英語力がまだまだ不十分である事を痛感しました。ディスカッションしたい時に円滑に言葉がすぐに出ずにもどかしい思いをする事も多々あり、改めて自分から何かを海外で発信するには英語力が必須であり、この気持ちを持続して持ち続けて是非次回の機会に生かしていきたいと思います。

一緒に参加された林田先生と地中海をバックに
現地の空気と文化に触れる事ができるのも、海外学会の醍醐味の一つです。この日は地中海に面したレストランで極上のパエリアを頂きました。

ガウディ建築代表作世界遺産 カサ・ミラ Casa Mila

ガウディ建築代表作世界遺産 カサ・ミラ Casa Mila

本学会では、臨床現場で得られた知見を発表するとともに、自分に足りないものを認識し今後の目標を見据える機会としても、非常に貴重な体験となりました。このような機会を与えてくださった大学関係者の皆様に、心より感謝いたします。

ガウディ建築代表作世界遺産 カサ・ミラ Casa Mila
屋上の奇妙な形の塔は、如何にもガウディという曲線美。植物からヒントを得たというデザインは斬新ですが優しく、なぜか落ち着きます。