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診療研究グループ 消化管感染症グループ
消化管感染症グループ
ヘリコバクター班 ~難治性ピロリ感染症に対する除菌治療~
H.pylori 感染胃炎を発生母地として、胃・十二指腸潰瘍、胃癌、胃MALTリンパ腫、胃過形成性ポリープ、特発性血小板減少性紫斑病などの様々な疾患を引き起こし、除菌により上記各疾患が治癒・寛解もしくは予防できることが明らかとなりました。
H.pylori感染率が全人口の3分の1と高く、胃癌の罹患率が高いわが国では、除菌の有用性は極めて高いと言えます。
日本の胃癌
★毎年12万人が罹患
★毎年5万人が死亡
→除菌で胃癌予防が可能です
当科では、ピロリ除菌難治症例に対して、ピロリ菌に対する薬剤感受性試験を行い、抗生物質を選択して投与致します。
またペニシリンアレルギー症例に対しても多くの症例に対して除菌を行っております。
除菌難治例の治療は、日本では屈指であり、高い除菌率を得ています。
除菌のみでポリープの70%の症例で縮小・消失します。
除菌のみで胃MALTリンパ腫の70%の症例で寛解します。
多くのマスコミに出演しています。「ニュースウォッチ9」「ためしてガッテン」「はなまるマーケット」「鳥越俊太郎 医療の現場! 」「トリプルアンサー」・・・。ほか、ラジオや雑誌などで多数取り上げられてます。
研究
- 難治性ピロリ菌の解明
- ピロリ除菌率の検討
(都内8大学と6病院と共同研究) - 胃MALTリンパ腫におけるH.heilmannii 感染症(ヘリコバクター属)の解明
(北里大学薬学部と共同研究) - 胃内細菌叢の検討
胃内細菌と胃癌の関係ほか。
ピロリ菌を発見しノーベル医学生理学賞を受賞されたマーシャル教授を2006年に当科でお招きし、記念講演を行いました。
第20回記念の日本ヘリコバクター学会を
当科の高橋信一教授が2014年に会長を務めました。