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診療研究グループ 小腸大腸グループ
小腸大腸グループ
―炎症性腸疾患に対するチーム医療の実践、先進的治療の提供―
炎症性腸疾患(Inflammatory Bowel Disease; IBD)は潰瘍性大腸炎とクローン病に分類されます。どちらも腸に慢性に炎症が起きる病気で原因がわかっておらず難病に指定されています。日本の患者数は増加傾向で、厚生労働省難治性炎症性腸管障害に関する調査研究班が2014年に行った疫学調査では潰瘍性大腸炎約22万人、クローン病約7万人と推定されており、現在その人数はさらに増加していることが考えられます。またIBDは20-30歳代に発症することが多く就学、就労などへの影響も大きい疾患です。


医療受給者証交付件数の推移(合計)(ただし現在の交付条件と異なる)
2019年より杏林大学医学部付属病院炎症性腸疾患包括医療センター(Interdisciplinary Center for Inflammatory Bowel Disease: ICIBD)が設立されました。2024年時点で潰瘍性大腸炎約1100名、クローン病約350名の患者様が通院され、全国でも有数の専門施設として認知されるようになっております。
患者様を中心としたIBD診療を実現するため多職種によるチーム医療を実践するとともに、カプセル内視鏡、腸管超音波検査など最新の検査、知見も取り入れながら、分子標的治療や内視鏡拡張術など最先端の治療を実施しています。
また、国内・国際共同治験にも積極的に参加することで先進的医療が提供できるようにしています。

潰瘍性大腸炎に対する分子標的治療薬投与による治療効果(自験例)

クローン病の狭窄病変に対するダブルバルーン小腸内視鏡による拡張術(自験例)

腸管超音波検査(自験例)
―IBD診療で心がけていること―
潰瘍性大腸炎やクローン病は慢性の病気です。患者様には病気のことや治療内容をわかりやすく説明すること心がけています。また、目先の症状改善だけでなく、10年後、20年後を見据えた治療計画を患者様と相談していきます。多職種が連携したチーム医療体制を構築し、受験や就職、結婚や出産など一人一人の社会的背景まで考えて治療していくことが重要であると考えています。
―IBD医療のさらなる発展を目指して―
杏林大学ICIBDでは、久松理一教授をはじめとするIBD診療医が日々の検査、治療にあたるとともに、臨床研究・基礎研究を数多く実施し、国内外へ成果を報告しています。日本のIBD医療を牽引する施設の一つとして、患者様により良い医療を提供するとともに、新たな医学的エビデンスの創出にも努めてまいります。

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