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杏林大学医学部 第三内科学教室 消化器内科
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診療研究グループ 小腸大腸グループ

小腸大腸グループ

小腸大腸班 ~IBDに対する薬物治療と内視鏡治療~

炎症性腸疾患(Inflammatory Bowel Disease; IBD)は潰瘍性大腸炎とクローン病に分類されます。どちらも腸に慢性に炎症が起きる病気で原因がわかっておらず難病に指定されています。日本の患者数は増加傾向で潰瘍性大腸炎16万人、クローン病4万人と推定されています。20?30歳代に発症することが多く就学、就労などへの影響も大きい疾患です。

炎症性腸疾患 クローン病

クローン病に対する抗TNFa抗体治療の効果

クローン病に対する抗TNFa抗体治療の効果

潰瘍性大腸炎に対する経口プログラフの効果

潰瘍性大腸炎に対する経口プログラフの効果


潰瘍性大腸炎では5-ASA製剤などの薬物療法を行います。中等症以上ではステロイド治療の適応です。ステロイド治療に抵抗する難治例では血球除去療法、抗TNFa抗体、経口プログラフなどを用います。クローン病では栄養療法に加え、抗TNFa抗体や免疫調節薬を用います。小腸が狭窄した症例ではダブルバルーン内視鏡を用いて内視鏡的拡張術を行います。

IBD診療で心がけていること

潰瘍性大腸炎やクローン病は慢性の病気です。患者さんには病気のことや治療内容をわかりやすく説明すること心がけています。また、目先の症状改善だけでなく、10年後、20年後を見据えた治療計画を患者さんと相談していきます。受験や就職、結婚や出産など一人一人の社会的背景まで考えて治療していくことが重要です。

炎症性腸疾患 クローン病

最先端の治療を提供し西東京のIBD基幹病院を目指します

当院はすでにクローン病約100名、潰瘍性大腸炎約300名が通院しています。新たにIBD診療を専門とする久松教授を迎えさらに充実した診療体制を構築します。専門外来開設、侵襲の少ない腸管エコーの導入、患者データベースの確立などが進んでいます。今後は新薬の臨床試験や医師主導型臨床試験にも参加し、難病で困っている患者さんにより良い医療を提供するとともにリーダー的施設としてエビデンス創出にも尽力していきます。


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