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杏林大学医学部 第三内科学教室 消化器内科
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診療研究グループ 消化管治療グループ

消化管治療グループ

内視鏡治療班 -消化管チーム- ~消化管腫瘍に対する内視鏡治療~

現在、早期胃癌の中でもリンパ節転移の可能性がほとんどなく、腫瘍が一括切除できる大きさと部位にある病変では、内視鏡切除で外科手術と同等の治療成績を得る事が可能となっています。内視鏡切除は局所治療であるため、その低侵襲性と機能温存の面から非常に有益な治療法であり、中でも内視鏡的粘膜下層剥離術(以下ESD)は現在早期胃癌の内視鏡治療の中心を担っています。当教室では2005年より早期胃癌に対して導入を開始し、その後2008年より早期食道癌、2014年1月より大腸腫瘍に治療対象を広げ、年間約60例以上の治療を行っています。
(2017年実績:胃73件、大腸64件、食道16件)

当教室のESD件数の推移

当教室のESD件数の推移

~内視鏡的粘膜切除術(ESD)の実際~

~内視鏡的粘膜切除術(ESD)の実際~

~安全な内視鏡治療のために~

当教室では、ESD中に偶発症が起こった際も迅速な対応ができるよう、治療はすべて手術室でモニター管理下で行っています。治療困難症例や早期食道癌に対する治療においては、全身麻酔下での治療も行っています。また術中管理と併せて、術後も出血や腹痛等の対応が24時間で可能となるようにバックアップ体制をとっています。
深部結腸の大腸腫瘍に対するESDにおいては、2014年11月より他大学病院医師と連携し安全に治療を行っています。またESDを開始したばかりの若い先生にも安全に施行できるよう、指導にも力を入れています。

手術室でのESD治療風景

手術室でのESD治療風景

~地域のニーズに応える緊急内視鏡~

当院は多摩南部地域を中心とした医療圏の救急医療の中心を担っています。消化管分野においては、24時間体制で緊急内視鏡検査および治療が可能な体制を取っており、件数は年間の総内視鏡検査数の約1割に及びます。緊急内視鏡治療では、食道静脈瘤破裂や消化性潰瘍による消化管出血に対する止血術をはじめとして、異物除去まで幅広く対応しています。
肝硬変に伴う食道静脈瘤破裂で入院された後は、肝機能に関して十分留意しながら食道静脈瘤効果療法(Endoscopic injection sclerotherapy :EIS)や内視鏡的静脈瘤結紮術(Endoscopic variceal ligation :EVL)も行っています。

手術室でのESD治療風景

内視鏡的静脈瘤結紮術(EVL)


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